南アルプス鳳凰三山縦走
10月31日(土)~11月2日(月)車泊山小屋泊の2泊3日の行程で南アルプスの鳳凰三山に撮影山行に出てきました。
http://yama-bito.cocolog-nifty.com/photos/20091031_1102/
南アルプスには2000年10月に北沢峠~甲斐駒ヶ岳に登って以来なので本当にひさしぶりでした。
鳳凰三山には過去5回の登山経験がありますが、これも10年以上前に夜叉神峠→鳳凰三山縦走→白鳳峠→広河原を歩いて以来です。
南アルプスは北アルプスや八ヶ岳と比較して森林限界が高いので樹林帯の急登が長く、山小屋の数も少なく距離があることでしょうか。
今回の行程は青木鉱泉の駐車場で車泊して、ドンドコ沢を登り鳳凰小屋に宿泊、翌日、地蔵岳→観音岳→薬師岳を縦走して中道を下山して青木鉱泉に戻るコースを歩くことにしました。
登りも下りも長い急登と急降下が続くコースなので荷物は軽くしたかったのですが、撮影主体なので三脚ははずせず、GITZO GT2540にして雲台は所有している中で最も軽量(250g)の梅本製作所製自由雲台SL-40ZSCの組み合わせにしました。
カメラは5DMarkII+EF24-105mmF4L IS USMで交換レンズは無し。
一人故、ツェルト・レスキューシートなどの非常用装備を外すわけにはいかないので結局、総量14kgになりました。
10月31日(土)晴れ
正午に自宅を出発して、中央高速道の韮崎ICで下り、カーナビを頼りにせず青木鉱泉のウェブサイトに掲載されていた道順を走行しました。
http://www1.odn.ne.jp/aokikosen/data.html
原山神社のところの右折が細い道で見過ごして通り過ぎてしまいましたが、戻ってみたら「青木鉱泉」という小さい道標が立ててありました。
500mほど未舗装箇所がありますが、舗装された快適な道路でした。青木鉱泉の2㎞ほど手前から未舗装の林道を走り、青木鉱泉駐車場に到着、予想に反して駐車車両が少なくガラガラでした。
舗装されていなくて、トイレも完備されていないのに駐車料金1日750円は高いと思いました。御座石鉱泉の市営駐車場で無料のようです。
渋々3日分2,250円を支払いました。(苦笑)
車で荷物の整理や夕食の支度をしていると、数名の下山者がおり、山の状況などを伺いました。
その疲れた様子から今回のコースのきつさをあらためて感じました。
天気予報では下り坂ですが、何とかもってほしいと願いながら車にて就寝。
11月1日(日)晴れのち嵐
早朝4時起床して朝食、天気は今のところ快晴ですが、午後崩れるとの予報なので、その前に小屋に着きたいので5時30分に出発。
2時間強で南精進ケ滝に到着、豪快な滝でした。ここまでは予想どおりきつい急登の連続でした。
しかし、これは序の口で本当のきつい登りはここからでした。白糸ノ滝までは直登に近い少々荒れた急登の連続でかなり体力を消耗し、2時間を要してしまいました。
白糸ノ滝から五色ノ滝までは急登30分弱で分岐があり、滝経由のコースと地蔵岳へのコースに分かれていました。
滝経由のコースを歩き、20分ほどで10時40分に五色ノ滝に着きました。
見上げる岸壁から流れ落ちる雄壮な滝を眺めながら、お湯を沸かし早目の昼食にしました。
ここまで下りの1パーティに出会っただけの本当に静かな登山でした。
五色ノ滝からも急登が続き、源流に達するとようやく緩い登りとなって地蔵岳のオベリスクが眺められました。
バテバテで午後1時30分に鳳凰小屋に到着。小屋の従業員から「明日は天気が崩れそうなので、保険のために空身で地蔵岳を往復することを推奨しますよ。」とのアドバイス。
一休みしてからカメラと三脚のみ持って、地蔵岳に向かいましたが、途中、降雨に見舞われ小屋に引き返しました。
宿泊手続き(1泊2食付7,500円)をして部屋へ、2段式の大部屋でした。
みるみる間に雨脚は強まり、風も強くなり、夕方には嵐になりました。低気圧の通過が予想より早かったようです。
本日の宿泊客は私を含めて6名と空いており、寝場所と寝具は自由でした。
ランプの談話室でコタツに温まり、他の登山客や従業員と談笑していると疲れがとれた。
ラジオの天気予報では、この嵐も夜半にはやんで、明日は晴れの予報で明日の日の出に期待を抱く。
夕食は南アルプスお馴染みのカレーライスと味噌汁で質素なメニューだったが、なかなか美味かった。明日の朝食は6時と遅いので弁当にしてもらったが、こちらはおかず無しの日の丸弁当。(苦笑)
この山小屋はトイレが外にしかなくトイレットペーパーも無し。風雨の中、傘をさして用を足さねばならず参った。(苦笑)
午後8時就寝。
11月2日(月)天気晴れのち曇り時々雨
午前4時に起床して、荷物をまとめて小屋入り口の土間でお湯を沸かして、日の丸弁当を食べる。持参した魚肉ソーセージ+インスタント味噌汁のおかげでまあまあのメニューになりました。(笑)
5時10分にヘッドランプの灯りを頼りに地蔵岳へ出発。樹林の急登を登り切り、白砂の斜面を登り振り返ると、一面の雲海と朱色の空が眺められ、日の出間近を知らせている。
地蔵岳直下の斜面に三脚とカメラを設置して日の出を待つこと5分ほどで東方の雲海からお日様で顔を出す。感動の一瞬に登りの疲れも忘れてしまった。(嬉)
気温は思ったより高くて0度くらいで素手でも何とか操作を行える。夢中でシャッターを切り、陽が上ったところで、地蔵岳へ移動。
本当にひさしぶりにオベリスクは自然の
造形とはいえ本当にお地蔵様のようでまさに自然が作り上げた芸術品のようだ。
北西の雲海には撮影目標の甲斐駒ヶ岳の雄姿が浮かんでおり、三脚を設置して撮影にいそしむ。
昨日、同宿の単独者と互いに記念写真を撮ったあと、彼は早川尾根を目指すのでお互いの無事を祈りながら別れる。
地蔵岳から一登りで赤抜沢ノ頭に着く、ここから初めて白峰三山が眺望できる。
三脚を設置して強風の合間をぬってシャッターを切る。北岳は頂上付近にわずかに新雪が見られるくらいだ。
昨夜の前線通過による嵐も気温が高かったため雪にはならなかったようだ。
一旦、鳳凰小屋への分岐に下り道となり、分岐からは砂礫とハイマツ帯の登り40分ほどで観音岳頂上に着いた。
頂上からの眺望は、正面に白峰三山、北西方向には仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳そしてその後方には新雪を抱いた北アルプス槍・穂高連峰が遠望できる。
南東方向には薬師岳とその後方に富士山が遠望できる。真に360度の大パノラマである。
観音岳から薬師岳は雲海の眺望を満喫しながらの稜線漫歩であったが、徐々に雲がわき出して、薬師岳頂上に着く頃には白峰三山も富士山も姿を隠し、風はさらに強くなった。
薬師岳頂上は20m以上の強風が吹き荒れており休憩できる状況ではないため、徒歩5分の薬師岳小屋に下りて、早めの昼食休憩をとる。
再び薬師岳へ登り返して東方の中道の下りに入る。最初は緩やかな下りを1時間弱で大きな石が鎮座した御座石に着く。ここからは樹林帯の急な下りの連続で道脇の樹木を掴み身体をあずけて膝に負担のかからないように慎重に下る。続いて笹の生い茂る道となり、とにかくゆっくり歩くよう心がける。
午後1時40分、「中道登山道入口」の標識を見て、ホッとするが、ここからが本番であった。「青木鉱泉」への道標から細い、つづら折りの急下降が延々と続き、昨夜の雨で濡れた木の根と一面の落ち葉が滑りやすく、ヒヤヒヤしながら慎重に足を運ぶが、さすがに足が疲れており何度か転倒しそうになりストックのおかげで助かる。
膝が笑いそうになる頃、ようやく林道に出る。「青木鉱泉まで40分」の道標にさらに疲れがドッと出る。(苦笑)
そこに工事業者の軽トラックが通りかかり青木鉱泉への道を尋ねたところ、「ちょうど青木鉱泉に行くところなので、良かったら乗っていきますか?」という神の声。
考えるまでもなく乗せてもらって20分ほどで青木鉱泉駐車場に着きました。もし、歩いていたら疲れと荷物で1時間はかかったと思うので本当に助かりました。
今回、ひさしぶりに南アルプス鳳凰三山を歩いてみての感想ですが、ドンドコ沢にしても、中道にしても、周回コースを安易に言えるほど生易しいコースではないことを実感しました。
登りについて言えば、御座石鉱泉からの方が、急登とはいえ樹林帯のジグザグ道なのでドンドコ沢より楽な印象です。
【行 程】 ※コースタイムは写真撮影の時間も含まれています。
11月1日(日) 晴れのち嵐
青木鉱泉(5:35)→(7:45)南精進ノ滝(8:10)→(10:10)白糸ノ滝(10:15)→(10:55)五色ノ滝(12:00)→(13:30)鳳凰小屋(泊)
11月2日(月)晴れのち曇り時々雨
鳳凰小屋(5:10)→(6:20)地蔵岳(6:50)→(8:05)鳳凰小屋分岐(8:10)→(8:45)観音岳(9:10)→(9:40)薬師岳→(9:45)薬師岳小屋(10:40)→(10:55)薬師岳→(11:50)御座石(12:00)→(13:40)中道登山道入口→(14:25)林道





































燕岳登山道入り口登山届をしっかり投函して出発。
























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